最近はお店作りのあれこれをしつつ、工房でコーヒー豆の焙煎をして発送をする日々です。
ここ1年位の日々のバラバラが落ち着いて来たので、また新しいことを考え始めたり深めたりしています。

コーヒー屋のこみ入った話になりますが、ここ1,2年のコーヒーの生豆の価格の高騰や、確保にはものすごく悩まされていました。
体感的には1.5倍〜2倍位になった気がします。
今だってもちろんそうなのですが、。
しばらくはコーヒーを回転させることで手一杯でゆっくりと考える時間はなかったんですが、結構単純な理由がデータと共に確認できました。
自分の頭の中の整理をするためにもデータと共に記したいと思っています。

まず為替レートの話

コーヒーの生豆は世界中で栽培されています。
その世界中で栽培されたコーヒー豆はアメリカのニューヨーク定期市場を窓口として取引されます。

そのニューヨーク市場においての需要と供給のバランスによりコーヒー豆の価格が決められるんですね。

取引をするニューヨーク定期市場はアメリカの都市なので、当然ドルを基準に取引が行われます。

ただ、我々日本人はドルではなく、円で取引をしているので、ドルから円に変換します。

ドルから円に変換する際には為替レートによって交換比率が変わってきます。

ここで画像をご覧ください。
yen-

出展:USドル/円の為替レートの推移(2011年1月~2016年2月)

http://ecodb.net/exchange/usd_jpy.html

①2013年の初頭、②2014年の終わり〜2015年の初頭にかけて円が20円ずつ円安になっています。

ざっくり見ると、①2013年 80円→100円、②2015年 100円→120円

2013年には80円で買えていたものが、2015年には120円出さないと買えなくなっているんですね。

そうすると100ドル8,000円で買えていた同じコーヒーが、100ドル12,000円出さないと買えなくなってしまう。

これは単純だけど、中々面白い内容です。コーヒーがまったく同じものであっても、価格は変化するのですから。

 

また価格は市場の需要と供給バランスで決まるので、需要が高まった場合は希少性が高まり、同じものでも価格は変化します。

ここからは、供給量の話。

例えば、コロンビアのコーヒーが美味しいらしいよと影響力のあるメディアが取り上げるだけで需要は高まるでしょう。(※それが本当に美味しいかは別の話ですが)

また2013年にはブラジルのコーヒー豆がさび病という病気で壊滅的な被害を被ったという情報が入りました。ここで重要なのがブラジルは世界のコーヒー豆の1/3の産出量を占めているということです。ブラジルのコーヒーの供給量が減るということは世界のコーヒーの供給量が大きく減少することがと言えます。

そうすると、必然的に全体のコーヒー豆の価値は高まりますね。

中米でコーヒーのさび病が拡大、3分の1が打撃 |AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/2922247?pid=10128615

まとめると

コーヒーの価格を変化させたもの

為替レート(ドル/円)

供給量(※2013年のブラジルでのさび病の影響か)

ここまでが海外から日本にコーヒーの生豆が入って来るまでの話です。

ここから逆に考えると、ニューヨーク市場を介してコーヒーを入手すると様々な要因で今後も振り回される可能性があるということです。
できるだけ物事をシンプルにしたい私としては、市場を介さない形でコーヒーを入手して行きたいと思っています。ダイレクトトレードというやつですね。
今でもインドのコーヒー農家さんと知り合いにはなってはいるけれど、そうするためには色々な制度の壁があります。

コーヒーに触れていると世界全体のことに目を向ける必要があるのは難しくも面白いところです。

かたい話になってしまいましたが、今回はこんな所で失礼します。